いま巷で話題の「ICO(あいしーおー:Initial Coin Offering)」とはなんなのか?
一言で言えば、クラウドファウンディングに似た形の資金調達方法になります。
起業する側からすると非常に資金を集めやすい方法です。投資家からみても、国境も難なく越えられるため投資しやすいと言えます。
しかしながら、さまざまな問題点もあります。
興味はあるけどどうしたらよいのかわからない方も多いかと思いますので、
今回は、仮想通貨の「ICO(Initial Coin Offering)」の
- ICOとは何か?
- ICOの危険性
- ICOの参加方法
について詳しくご紹介していきたいと思います。
ICO(Initial Coin Offering)とは何か?
ICOとは「Initial Coin Offering」の略称である。
このICOを超ざっくり説明すると、
コインを開発するにあたり開発資金が必要なため、一般から公募する形で資金を募る。
投資家は資金を提供する代わりに、トークンと呼ばれるものを一定量受け取れる。
コインの開発が進み、上場して世間一般から評価され、コインの価値が上がった暁には、投資してくれた方々のトークンの価値が上がるので、投資家も儲かる。
という仕組みになっています。
株式の「IPO」に似た形式の資金調達方法です。
ICOは、別名として、クラウドセール(Crowd Sale)、プレセール(Pre Sale)、トークンオークション(Token Auction)、などとも言われています。
ICO(Initial Coin Offering)とIPO(Initial Public Offering)の違いは?
株式のIPO(Initial Public Offering)の場合は、主幹として野村証券や大和証券などが仲介役に入り、監査などを実施しますが、ICOはクラウドファウンディングに近いので自由度が非常に高いです。一定の監査などもありません。
極論をいうと、
例えば、私が「居酒屋で使える超便利な仮想通貨作りまーす。だから、みんなお金ちょうだい!」といって、ネットで資金を集めて、でも内心は「まあ、最初から仮想通貨なんて作るつもりないんだけどね~」と言いつつ、
そしてそのままお金を持ち逃げする。ということが可能ということになります。
実際問題、最初からやる気がないのか、やる気は合ったけど計画が頓挫しただけなのか。は外からは判断ができません。(あからさまな詐欺であれば別だと思いますが)
このあたりが、「ICOは90%が詐欺である」といわれるゆえんです。
つまり、ICOを選ぶにあたっては「本当に開発をする気があるのか?」「何をいつまでにどうやって作るのか?」「やってる人は信用に値する人なのか?」「上場が決まっている」といった点がポイントになります。
ICO(Initial Coin Offering)は基本的には危険?安全性の見分け方
先ほども書いたとおり、「ICOは90%が詐欺である」と言われています。
その数値が正確なものかどうかは定かではありませんが、「第三者機関のチェックがない」「法律的な縛りもない」となると、詐欺(あるいは詐欺まがい)なICOが増えてしまうのは、ある意味必然的といえるかもしれません。
では、どうやって危険か安全かを見分ければよいのか、ひとつの目安としてご紹介したいと思います。
※これらに注意すれば絶対に大丈夫ということでも、絶対に儲かるということでもありませんので、そのあたりは自己責任でお願い致します。
ホワイトペーパーを確認する
まともなものであれば必ず公式WEBサイトなどに設置されています。
そもそも公開されているホワイトペーパーがないものは論外です。
あっても内容が薄いものもダメです。
ホワイトペーパーとは言ってみれば「企画書」のようなものです。
一般の会社でも新規事業を立ち上げる場合は、企画書などの資料を作成しますよね?
事業の目的、事業計画、回収計画などなどを基に実現可否を見定めていくわけです。
それと同じことで、この仮想通貨はどういう目的で作るもので、いつまでにどんな機能を開発し、どこの企業と提携し、いつまでにリリースするのか。などなどを記載したものになります。
そしてグローバルスタンダードに英語で記載していることが多いですので、あったとしても読むのが大変かもしれません。
しかし、投資を行うのですから計画書に目を通すくらいはするべきかと思います。
創業する人は?会社は?
当たり前ですが、実行する人がどんな人物なのか?は非常に重要です。
他の事業でも成功している人で著名な人物であれば、プロジェクトが成功する可能性も高くなるでしょう。
逆に、検索しても何も情報が出てこない。むしろ詐欺行為をしていたような疑わしい過去が出てきた場合は要注意です。
また、開発の体制なども要確認です。
表面上は数十人もスタッフがいるようにみせて、実はほとんどが社外アドバイザーみたいな人ばかりで、実働部隊は5人しかいない。。。みたいな話もないこともないです。
上場の予定を確認する
いくら安く仕込めることができたとしても、売ることができなければ全く意味がありません。
ICOで受け取ったトークンを売れるのは、原則としてどこかの取引所で売るしかありません。
これは株式でも同じことですね。
つまり、威勢よくICOやります!といってお金を集めて開発もガンガン進めたとしても、取引所に上場されなければ投資家としては儲けることができないのです。
上場するためには、創業者の交渉力も必要となります。業界で力のある人や著名人であれば、上場も実現しやすいでしょう。
そういう視点でも著名人が主導している通貨は有望とも言えます。
ICO(Initial Coin Offering)は儲かるの?
で結局のところICOは儲かるのかどうか?これが一番気になるところではないでしょうか?
過去の例をみてましょう。
ADAの場合
2016年のプレセールの1期目の価格は、1ADA=0.20セント でした。日本円でいうとだいたい0.3円くらいです。
ICO後、2017年にBittrexやBinanceなどの上場し、一時は1ADA=160円程度まで上昇しました。
一番最初のプレセールで購入していれば、実に545倍です!
10万円買っていたとしたら、5,450万円になったということです。
長い人だと2年くらい持ち続けていたわけですが、2年待った甲斐があったというものでしょう。
このように成功した場合に、10倍や100倍などという桁違いの利益が生まれる可能性があるのがICOなのです。
だから、買った方がいいよ。ということなのですが、前述の通り、詐欺や失敗するケースも多々あるため、ある意味、博打になります。
ICOの参加方法
ウォレットを用意する
ICOの場合、イーサリアムを送って購入するケースが多いので、イーサリアム用のウォレットを用意します。
なぜ取引所ではなくウォレットなのかというと、取引所からだと遅延が発生したりして受け付けられなかったり、ICO購入の証であるトークンを受け取れないからです。
最近、ICOでよく利用されるウォレットは「MyEtherWallet(マイイーサウォレット)」です。
こちらの作成方法は下記記事を参照してください。
ICO情報をみる
ICO情報を公開しているサイトがありますので、これらのサイトで良さそうなICOをみつけます。
Crypto Currency MagazineやICO COUNTDOWNなど、プレセール情報を流してくれるので、わかりやすくで良いかもしれませんね。
ホワイトペーパーを確認する
ホワイトペーパーを確認して、事業計画をみたりします。英語での記載が多いですが、これに全ての内容があると言っても過言ではないのでしっかり読んでおきましょう。
説明動画を見る
通貨によっては概要を説明した動画があったりもしますので、概要だけでも日本語で説明してくれていたりします。
Github(ギットハブ)で開発進捗の確認する
Github(ギットハブ)に開発の進捗具合が記載されているので、実際にどこまで開発が進んでいるのか確認することができます。
講演などを聞きに行く
なかなかチャンスはないかもしれませんが、例えばカンファレンスなどにCEOが来日して登壇することもあります。
当日、会場にいって直接話すチャンスもあったりしますので、生で熱量を感じてみるとより本気度も伝わると思います。
専用ウォレットから送金してICOを購入する
良さそうなICOを見つけたら、ICOトークを受け取れるウォレットから代金を送金します。
案件によって異なりますので、都度確認になりますが、イーサリアムを送金してください。というようなものが多いかと思いますので、「マイイーサウォレット」などから、必要な分のイーサリアムを送金します。
送金と同時に、受取用アドレスも教えておきます。これを教えておかないといくら待ってもトークンが送られてきません。
トークンを受け取る
「マイイーサウォレット」などの受け取り用アドレスを伝えておくと、指定の時期にトークンが送られてきます。
トークンを売買するサイトもありますが、通常は取引所に上場した際に売買することができます。
上場した後に価格が変動するわけですが、ICOの価格よりも上昇すれば、儲かる。ということになります。
ICOまとめ
いかがでしょうか?
正直、ハイリスクハイリターンな部分は否めないのですが、当たった場合のリターンはとてつもなく大きいので、無くなってもよいと思える金額で、これはと思う通貨にチャレンジしてみるのはアリではないかと思います。
是非、トライしてみてくださいね。
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