匿名性に特化!モネロ(Monero)|特徴・価格・チャート・購入方法

みなさんは仮想通貨モネロ(Monero)をご存知でしょうか。

ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、ビットコインは取引内容を全て誰でも閲覧することが可能です。

これが仮想通貨・ブロックチェーンの魅力の一つの透明性でもありますが、「取引内容が全部透明になってしまうと困る」という方々もいらっしゃいます。

このような状況から「匿名性の高い仮想通貨がほしい」という要望が高まり、モネロという仮想通貨が誕生しました。

モネロ(Monero)って?

モネロの通貨単位はXMRとなります。2014年4月にスタートし、コンセンサスアルゴリズムはビットコインと同じPoW(プルーフオブワーク)となっています。

また、モネロはオープンソースなので、30人の中核となる開発者の他に240人以上の開発者がモネロの開発に参加しています。

このように、モネロは企業に運営されていないので、国家的、法律的にも制約を受けにくいと言えるでしょう。

2018年3月現在での時価総額は11位と高めの順位をつけています。

さらに、2018年4月30日にはMoneroVのハードフォークが予定されていますので、それに向けて値上がりする可能性が考えられます。

モネロ(Monero)の特徴はその匿名性

さて、モネロの一番の特徴はその匿名性にあります。送金元、送金先、金額のどれもがわからないようになっています。

いくつか具体的な特徴や技術を見ていきましょう。

CryptoNight、CryptoNote、とは?

モネロではCryptoNight(アルゴリズム)、CryptoNote(プロトコル)という技術を採用しています。

CryptoNightではASIC(オーダーメイドな集積回路)ではない一般的なCPUでもマイニングすることができます。

そのため、モネロでは個人の家庭用パソコンでもマイニングに参加することができます。ビットコインではマイニングに大量の計算能力、電気力など多くの投資が必要だと考えると、気軽に始められるという点で優れていると言えるでしょう。

また、CryptoNoteではリング署名という署名方法をとっています。

リング署名では、署名の際にグループ毎に複数人の秘密鍵、公開鍵を利用することで、誰が署名したか特定しづらくしています。また、各メンバーも複数のグループに所属することができるので、より一層特定が難しいのです。

ビットコインとの違いとしては、ビットコインが送金に一対一の秘密鍵、公開鍵を利用するため署名者を簡単に追跡できるのに対し、リング署名においては上記のように複数のメンバー、複数のグループで暗号鍵を利用するため追跡が難しくなっています。

(参考:https://cryptonote.org/inside)

匿名技術Kovriが現在開発中

また、モネロではKovriという技術を利用しています。
Kovriの最も重要な点は匿名性とプライバシーです。

モネロとI2Pプロジェクト(Invisible Internet Project:ネットワーク通信のはじめと終わりを匿名化するだけでなく、その間の通信内容も暗号化する通信方式)を組み合わせることで、より匿名性を強化することができます。

高速で取引できる

モネロの取引処理に要する時間は1件につき30分程度で、ビットコインの1時間程度に比べるととても早いですね。

また、ブロックの大きさも制限がないため、スケーラビリティの問題も安心です。

(参考:https://www.abitgreedy.com/transaction-speed/)

モネロは利用法は限定的

匿名性に特化しているため、ほかのサービスや決済に利用することは難しいと言えるでしょう。

また、イーサリアムのようにプラットフォーム上でDappsを走らせたりすることはできません。

今後も純粋に匿名性の高い通貨としての利用される可能性が高いです。そういう意味では将来性や拡張性が高いとは少し言いづらいかもしれません。

4月30日ハードフォークしてMonerov(XMV)が誕生予定

最大通貨供給量の変更(供給量無限→256000000XMVの上限追加)等の仕様変更のため、モネロのハードフォークが予定されています。

ブロック1564965(予想では4月30日)にモネロからハードフォークし、MoneroVが誕生するという形です。

モネロを保有している人には1XMRあたり10XMV(MoneroVの通貨単位)がエアードロップ(自動的にもらえる)される予定です。

日本の取引所が対応する可能性は低いですが、海外の取引所が対応する可能性はあるので、対応する取引所にあずけておくか、対応しているウォレットにモネロを保管しておくことで、エアードロップの恩恵に預かりましょう。

詳しい仕様変更については、MoneroVのロードマップ資料を御覧ください。

(参考:https://monerov.org/MoneroV-Roadmap.pdf)

モネロ(Monero)の値動き


2017年8月半ばから末にかけて2〜3倍(50〜150ドル)程度に値上がりしています。
その後90〜100ドル代を推移しますが、12月21日と12月22日で極端に上下しています。

その後一時回復するも徐々に値を下げていって、2月初旬に150ドル台まで値を下げました。
コインチェックの騒動によりこの時期はどの通貨も値を下げているので、仕方ないでしょう。

3月初旬までで300ドル代後半まで値をあげましたが、その後再度値を下げてしまいました。

やはり値動きが激しいですね。

モネロ(Monero)のデメリット

匿名性が高いことの裏返しになりますが、違法取引やマネーロンダリングなどの犯罪に利用される危険性が指摘されています。

ダークネットマーケットで利用される?

ダークネットマーケットとはTor(トーア)やI2Pといった匿名性の向上をうたうプロジェクトを利用したダークネットを基盤に、ドラッグや武器、クレジットカード情報のような違法な商品を売買するウェブサイトです。

具体的にはAlphaBay(現在は停止中)、Lbertasというダークネットマーケットで利用されています。

北朝鮮が資金調達に利用するかも?

北朝鮮にモネロを送金するための仕組みが作られているのが発見されています。

「米国に拠点を置くサイバーセキュリティー会社エイリアンボルトは、仮想通貨「モネロ」の(中略)採掘した通貨を北朝鮮の大学のサーバーに送る仕組みのソフトウエアを発見したと明らかにした。」

(引用:https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2018/01/post-9266.php)

現在経済制裁下にある北朝鮮ですが、このようなソフトウェアを使えば世界のどこからでも送金できるようになるでしょう。

北朝鮮に資金を送り、利用したい国家・組織は世の中に多くあると考えられます。技術が確立されていくことで、匿名性の高さを悪用したマネーロンダリングが行われる可能性が高まります。

モネロ(Monero)はどこで買えるの?

モネロは国外取引所バイナンス(Binance)で購入できます。

国内取引所では2016年9月からCoincheckが取扱をしていたのですが、2018年3月現在、完全再開とはなっていませんので、現実的にはBinanceがオススメです。

海外取引所では他にもポロニエックス(Poloniex)、Krakenなどの取引所が扱っています。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

匿名性の高さ、時価総額の面でも決して安くないモネロは将来性も期待されています。と同時に悪用されると非常に厄介な通貨となってしまうでしょう。

匿名性の高さについては、他にもDashやZcashという仮想通貨があるので、興味のある方は調べてみてくださいね。

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ABOUTこの記事をかいた人

40歳♂、某大企業グループでごく普通のサラリーマンをやっています。 主に仮想通貨とアフィリエイト系に特化して取り組んでいます。海外(特に東南アジア)が好きなので、いずれは海外移住したいと思います。副業収入が月収30万円を突破しました。もう少し不労所得で固定収入を固めたいですね。