Augur(オーガー)は未来を予測するためのプラットフォーム

Augur(オーガー)は予測市場に利用されるプラットフォーム(仮想通貨)です。

「予測市場って言われてもよくわからない」という方も多いと思いますので、わかりやすく説明していきますね。

Augurの特徴

まずは基本的な特徴をご紹介します。

通貨名 Augur(オーガー)
通貨略称 REP
公開年月日 2015年8月ICO、2016年3月運用開始
発行上限数 1100万(すべて発行済み)
取扱い国内取引所 コインチェックで扱われていましたが、2018年6月18日に取扱廃止となります。
取扱海外取引所 Bitfinex(ビットフィネックス)、Bittrex(ビットトレックス)、Kraken(クラーケン)、Poloniex(ポロニエクス)など
公式サイト http://www.augur.net/

augurとは「予言する、占う」という意味を持った英単語です。その名前の通り、未来予想の分野(具体的には賭け事など)に強みを持った仮想通貨となっています。

また、発行上限数ですが、1,100万枚とビットコインの2,100万枚などに比べると約半分となっており、少ない印象です。希少性が価格に影響する可能性もあるかもしれません。

そして、通貨略称がREPとなっていますが、似たような名前のリップル(XRP)と間違えないように注意しましょう。

Augurとは何?

Augurは仮想通貨ですが、分散型予測市場として使われるプラットフォームの側面が強いです。

イーサリアム上で開発が進められているDapps(ブロックチェーン上で動くアプリケーション)の一つとなります。

Augur公式ページでは「decentralized oracle and prediction market platform」(分散型予測市場プラットフォーム)とされています。

oracleは「予言」という意味を持ちますが、prediction(予測)と近い意味なので、ここではまとめて予測としています。

では、分散型市場予測ってなんなんでしょうか?

分散型市場予測とは?

予測市場(いわゆる賭け事)に参加したい人々が手数料を払い、正しい予測をした人々には分配金が支払われ、間違った予測をした人々は支払った手数料を持って行かれるというシステムです。

Augurでは群衆の知恵(Wisdom of Crowd)という考え方が採用されており、これは少数の専門家よりも多数の一般人の判断のほうが有力だというものです。

この「群衆の知恵」という考え方を利用して未来予測を行おう、というわけですね。

プラットフォームで使われるのはREP(Reputation)トークン

プラットフォームで使われるトークンはREPとなります。総量は1100万に固定されており、手に入れるためには持っている人から購入する必要があります。

このトークンは賭けの作成者や後ほど紹介するレポーターとなる人のみが必要とするもので、単純に賭けに参加するだけの場合は持っている必要はありません。

ホワイトペーパーでは「Initially, traders in Augur’s markets will use Ethereum’s native coin, Ether(ETH)」(はじめは、Augurの市場のトレーダーはイーサリアムのネイティブコインであるETHを利用する)とあるので、まずはイーサリアムを使って賭け事に参加できるようにするみたいですね。
(参考:http://www.augur.net/whitepaper.pdf

好きな物を予測の対象にできる

Augurでは多くのギャンブルとは違い、すべての予測市場はユーザーによって作りだされます。胴元がいないため、より公正、公平な予測ができるようになります。

予測の対象はなんでもかまいません。どのサッカーチームが勝つか負けるか、というようなものから、次のアメリカ大統領がだれになるか、今年中に米朝首脳会談が行われるかどうか、なんてものでもよいのです。

スマートコントラクト

Augurではイーサリアムのスマートコントラクト(予め決められた契約内容を自動的に履行するブロックチェーン上のプログラム)を利用することで、配当金を自動で分配します。

支払いの処理は自動で行われるので、相手が支払わないといったことはありません。

また、胴元が不当にたくさん手数料を取る、ということもありません。

話が少し脱線しますが、例えば宝くじの配当率は50%以下となっています。

つまり払ったお金の50%近くは運営に徴収されているというわけです。

もちろん運営費などもかかっているので、ある程度は仕方ないですが、運営が省略されることで、より公平で還元率の高いギャンブルができるということですよね。

Augurが実現するのは、「賭け事の胴元を排除することで、当たりくじ、もしくは当選金額を増やす」行為と言えるかもしれません。

レポート制度(レポーター)

結果の正確性について判定してくれるのがレポーター(REPトークンの保有者)となります。

まずREPトークンの保有者はAugurのレポート制度に参加する義務があります。この参加の際に一定額のREPを支払う必要があります。

そして、賭けの結果についてレポーターが判断を下すのですが、判定方法はレポーターの投票による多数決です。

誤った判断(少数派だった判断)を下したレポーターが払ったREPは回収され、正しい判断を下したレポーターに支払われます。

例えば、「すもうとりAが負けたけど、本当は八百長だったのでは?」という場合にレポーターの真価が発揮されます。

多くの人がレポーターとなるので、結果の改ざんや誤認がなされにくいというメリットがあります。

チャート



Augurは仮想通貨全体の動きと同様に年明けの2018年初を頂点に一気に値を下げました。

1REP90ドル台だったのが、2月初旬には40ドル台まで落ち込んでしまっています。そのまま緩やかに値を下げていき、4月初旬には20ドル台前半まで値を下げてしまいました。

一度底を打ち、50ドル台後半まで値上がりしました。これは5月11日に行われたBinanceへの上場がその理由のひとつと考えられます。

5月下旬現在は急落し、30ドル台後半あたりを上下しています。

将来性

Augurの将来性についてですが、以下のような分野で利用される可能性があります。

デリバティブ(先物取引)

先物取引では将来の約束や権利を購入することができます。

例えば、お米の収穫量がまだわからない時期に、あらかじめ一定量のお米を5万円で購入するという契約を結ぶことが可能です。

気候が良くて、お米が大量に収穫できた時、同量のお米が4万円になっていたら、購入した人は1万円損したことになりますね。その逆のパターンもありえます。

他にも天候デリバティブという商品もあります。農家の人が天候が悪くなることに賭けて、実際に天候が悪くなれば一定の補償金を受け取ることができます。

上記の天候デリバティブについては、保険に近い利用方法と言えそうですね。

保険業界

保険商品はギャンブルの一種という見方をすることが出来ます。

保険をかけられた人が重大な病気や事故にあってしまったら、保険金が支払われ、(経済的には)賭けに勝ったという考え方をすることができますね。

現在このギャンブルの胴元は保険会社であり、莫大な手数料を得ているわけですが、今後Augurによって業界そのものが変わっていく可能性も考えられます。

デメリット・懸念点

Augurのデメリットについていくつかご紹介します。

賭博では?日本で承認されない?

Augurでは予測市場という言葉が使われていますが「これってギャンブルじゃないの?」という意見はもちろんあります。

ですので、ギャンブルに使われる可能性が高いAugurは、日本において賭博罪に問われる可能性が高いです。

2018年1月に起こったコインチェック事件以降、締め付けが厳しい日本では、今後政府が認めるか認めないかという観点が非常に重要になってきます。

実際にそれまでAugurを扱ってきたコインチェックは、その取扱を取りやめる予定です。

残念ながら、政府のポジションに振り回される可能性は高そうですね。

プラットフォームがまだまだ成立していない

現時点では、Augurを利用する人も少ないし、プラットフォームもまだ未完成という状態です。

人気がでて利用者が多くならなければ、予測市場そのものが成立しない可能性も含んでいます。

ライバルの存在

Ethereum上で動くGnosisやSTOXといった存在がライバルです。似たようなライバルが存在するということで、利用者が分散してしまい、集まらない可能性はありますね。

2018年7月9日デプロイ開始!

現在はテスト版しか公開されていませんが、2018年7月9日に正式に運用が開始されるようです。

これによってAugurの値段も上昇する可能性がありますね。

Augurを使ってみた

今回Augurをのテスト版となりますが、実際に利用してみました。


まだまだ開発中という感じですが、画面左側のカラム内から「Markets」を選択すると、上記のようにいくつかの予測市場が表示されます。

「スペースXは2018年末までに火星への着陸を成功させられるか」「2019年NBAでウォリアーズが優勝するか」というような質問が並んでいますね。

まとめ

以下に重要なポイントをまとめてみました。

  • Augurは分散予測市場プラットフォーム(未来の出来事を賭け事の対象のように予測するプラットフォーム)で、保険やデリバティブなどの分野に有効活用できそう。
  • Ethereum上で動き、スマートコントラクト(プログラムで自動で実行)を利用しているので、公正な運用が期待できる。胴元もいないので、手数料も安い!
  • 曖昧な予測結果(八百長など?)についてはレポーター制度(予測の結果そのものについて多数決で判定)で正確性を担保している。
  • ギャンブルとみなされる可能性が高く、日本での法的規制、実運用については不安要素もあり。

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ABOUTこの記事をかいた人

40歳♂、某大企業グループでごく普通のサラリーマンをやっています。 主に仮想通貨とアフィリエイト系に特化して取り組んでいます。海外(特に東南アジア)が好きなので、いずれは海外移住したいと思います。副業収入が月収30万円を突破しました。もう少し不労所得で固定収入を固めたいですね。