こんにちは。今回は2018年大きく成長しそうな仮想通貨の一つ「Lisk(リスク)」についてご紹介します。
Lisk(リスク)とは?
リスクはオープンソース(一般に公開されている)のブロックチェーンプラットフォームです。
ブロックチェーンプラットフォームというと何だか分かりづらいですが、ブロックチェーン上でアプリケーションを作ったりできるシステムと考えてください。
Max KordecとOliver Bedbowsによって2016年5月にCryptiというプロジェクトからフォーク(分岐)して作られました。
ちなみにCryptiについては、2014年ごろから開発され、現在は開発は続けられていないようです。
本部はスイスで、ドイツのベルリンが開発の拠点となっています。
LiskプラットフォームではLSKという通貨が使われます。
Liskと他の通貨との違いは?
Liskと他の通貨の主な違いを見てみましょう。
スケーラビリティ(拡張性)
Liskとビットコインやイーサリアムとの違いはそのスケーラビリティ(拡張性)にあります。
スケーラビリティといってもわかりづらいかと思いますが、ここで言いたいのは仕様の変更がし易いということです。
例えばビットコインなどでは、仕様に大幅な変更があったときに、ハードフォークが必要になることがあります。
御存知の方もいるかもしれませんが、ビットコインは仕様の変更のためにビットコインキャッシュ、ビットコインゴールド、ビットコインダイアモンドなどのハードフォークコインが生み出されました。
Liskの場合は、仕様変更の必要性があっても、そのようにハードフォークする必要がないということですね。
オープンソース
オープンソースとはプログラムのソースコードが無料で誰でも見られる状態になっていて、改良や再配布を自由に行ってよいということです。
LiskはJavaScriptという利用者の多い言語で作られていることも相まって、開発のスピードがあがると考えられます。
Liskの特徴
Liskの概要については何となくつかめたかと思いますので、技術的な特徴をご紹介いたします。
プラットフォーム上でDappsの開発が可能
Dappsとは「非中央集権型アプリケーション」を意味します。
Dappsにいはいくつかの特徴があります。簡単にまとめてみると、以下のようになります。
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- オープンソースで、中央管理者がいない。
- 暗号化されたトークンが流通し、参加者の報酬として利用される。
- 参加者による合意形成の仕組みがある。
新しい概念でちょっとわかりづらいですが、広い意味ではビットコインそのものもDappsといえます。
LiskのDappsではありませんが、具体例としては、ゲーム(Etheremon)、取引所(0x)、著作権(steemit)など多くのものが該当します。
よく比較されるのがイーサリアムですが、イーサリアムのほうが開発は先行していると言えます。
しかし、Liskはそのイーサリアムの問題点を解決する可能性もあるので、将来に期待されています。
Javascriptによってプログラムできる
Javascriptというプログラミング言語をご存知の方は多いかと思いますが、Liskはスマートコントラクト記述の際にJavascriptを利用することができます。
スマートコントラクトと言うと難しそうですが、上述のDAppsの一部で、プログラムを動かす部品という程度に考えてください。
Javascriptは多くのwebサイトで利用されていて、そのコードを書ける人も多く存在しています。
他の仮想通貨では利用者の少ない専門的なプログラミング言語を利用しないと仕様をいじれないこともあります。
例えば、イーサリアムはSolidityという独自言語を利用してスマートコントラクトの記述を行っています。
しかし、LiskはJavaScriptを利用しているので、JavaScriptを使える多くのプログラマが開発に携わることができます。母数が多ければ、優秀な人がいる確率も高いということですね。
サイドチェーン
上述しましたが、Liskは仕様の変更に強いです。その理由がこのサイドチェーンです。
ここではLiskと似た仕組みのイーサリアムを比較にするとわかりやすいと思います。
上述したようにLiskプラットフォームでは様々なDappsを開発、運用することができます。
イーサリアムもその点においては同じなのですが、Liskでは、サイドチェーンというブロックチェーン上で開発を行うことができるのです。
メインのブロックチェーンがあり、その横にサイドのチェーンが走っているというイメージですね。
イーサリアムはメインのブロックチェーン上でしか開発が行なえませんが、Liskはこのサイドチェーン上で開発を行うので、セキュリティ、スケーラビリティ(拡張性)の点で、イーサリアムより優れていると言えるでしょう。
実際にイーサリアムはメインチェーンがハッキング被害にあった際に、イーサリアムクラシックという新しい仮想通貨を生み出すことで危機を回避しました。
しかし、仕様変更、問題があった際にその都度分裂してしまうと、様々な点で問題があることは想像できますよね。
もちろん何も問題がないことが一番ですが、そういった変更にも強いというのが、サイドチェーンの特徴です。
Liskのイベントについて
先日2018年2月20日、ベルリンにてLiskはリブランドのための大きなイベントを開催しました。
かなりクオリティの高いロゴ、動画ですね。
具体的には以下のような項目が紹介されました。
- 新しいロゴ
- Webサイトのリニューアル
- Lisk Academy(ブロックチェーン技術の教育コンテンツ)
- SDK(サイドチェーンディベロップメントキット)配布予定
- Lisk Core 1.0.0(メインブロックチェーンへのアクセスツール)の公開予定
などが紹介されました。
SDKとは「開発に必要なツールを集めたもの」という認識で捉えてください。これが配布されれば、本格的に多くの人が開発に携わるようになるでしょう。
しかし、このイベントのあとLiskの価格は上昇するかと思われたのですが、それほどの値動きはありませんでした。
どちらかというと、リブランディングに対する期待で購入した人がガッカリして(とはいわないまでも、それほどの効果を与えられずに)イベント後に売却したようですね。
仮想通貨の値動きは難しいですね・・・。
やはり実際にSDKの配布(4月頃と言われている)、LiskCore1.0.0の公開、サイドチェーンの開発が本格的に始まらないと、値上がりは期待できそうにありません。
Liskのチャート
2017年の3月頃までは、0.3ドルだったものが2018年初には15~40ドルを推移するようになっていますので、実に50倍から130倍となっています。
まさに夢のような通貨ですね。ここ1年で大儲けした方も多いのではないでしょうか。
もう上がり切っているように見えなくもないですが、LISKのポテンシャルを考えるとまだまだ上がる余地はあると考えています。
Liskを購入するためには?
Liskを購入するには、Bitflyer、Coincheckなどの国内取引所を利用するのがオススメです。
コインチェック(Coincheck)は2018年1月のNEM盗難事件以来新規ユーザー登録制限、一部機能停止などがあるようなので、国内ならビットフライヤー(Bitflyer)で購入するのが良いでしょう。
海外取引所は「手数料が安い」などの金銭的なメリットもありますが、「日本語に対応していない」「サポートが受けられるか」などの信頼性でのデメリットもあります。
海外取引所に挑戦したいという方はバイナンス(Binance)がオススメです。
「手数料が安い」「インターフェースがわかりやすい」「ユーザーの投票によって選ばれた大量の草コイン銘柄を有するため、気になる通貨の購入がしやすい」などのメリットがあります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
全体的に、まだまだ発展途上の仮想通貨である印象がありますが、今後成長の余地が大きい通貨ともいえるでしょう。
現状ではイーサリアムが現実的に利用されることが多いようですが、今後の成長次第では、価格、実用性両面で期待できる通貨となるかもしれません。
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